【5/20~6/9】
こんにちは、三浦ひろきです。
6月定例会が19日からはじまりますが、定例会と定例会の間は大事なインプット期間。
先日は、産業建設委員会で東北各地を視察しました。
気仙沼と大船渡では、これから浜田にも建設される高度衛生管理型荷捌き所へ。
仙台では、行政によるクラウドファンディングを用いた中小企業支援施策について状況を伺いました。
▶︎気仙沼〜大船渡
30年度の水揚げ状況は、気仙沼が約198億円、大船渡が約65億円。
浜田は約54億円ですから、規模的には大船渡の方が近いです。
全国的に衛生管理された荷捌き所が推進される理由の1つは、浜田も同様、現施設の老朽化です。
異物が混入したりする可能性が高くなりますし、近年の温度上昇などにも耐えられない環境は、
品質管理が厳しくみられる中、競争力を保つことができません。
また、荷さばき排水等の泊地内流入や施設内へ鳥の侵入を防いだり、水産物の直置きや屋外作業をなくすことで、
品質管理環境を改善して最終的には魚価をあげようというのが狙いです。
拝見した両市の施設はたくさんの工夫が詰め込まれていてもちろんすばらしかったのですが、大船渡では、独自の食品衛生管理基準(地域HACCP)をつくることで、関係者の意識改革や競争力アップを進めておられました。
世界や国の基準はかなりハードルが高いので、段階を経て底上げしていこうという作戦はグッドアイデア。
手の届くレベル感の基準をつくってみんなで取り組む。
水揚げから荷捌きの段階だけでなく、小売や飲食店においてもこうした食品衛生管理基準をクリアしたサービス提供の環境が整っていくと、その地域の水産業への見方は必然と大きく変わってくるでしょう。
こうした「ブランディング」に行政がリードして取組むべきではないしょうか。
懸案のしまねお魚センター跡地活用も、同じ港エリアのお話です。
これの設計費などの予算が6月定例会に上程されることとなっています。
港全体・町全体を見ての施設整備になるよう、引き続きチェックしていきたいと思います。
▶︎仙台
仙台市ではH28年度〜30年度にかけて、クラウドファンディング(以下CF)による中小企業支援事業を実施されています。
CFの活用事例は年々増えている中、寄付をすると何かしらのリターン品がある、いわゆる購入型が案件数としては圧倒的に多いのですが、
同市では、
・通常融資がうけられず新規事業にトライできない中小企業を支援する
・購入型よりも多額の調達可能なため、事業成長期を支えられる
・事業者の信用が担保されている
という理由から、投資型を選択。
ここが注目したポイントでした。
しかし、3年間でいくつかの事業着手が実現したものの、案件数が伸びず3年で事業終了。
新しいことに取り組みたくてもできない中小企業は、そもそも財務状況に課題を抱えていることも少なくなく、
起案そのもののハードルが高くなってしまったということでした。
加えて、新しいことに対する「手間がかかりそう」「よくわからない」といったマイナスイメージが払拭できなかったとも。
投資型CFが資金調達の1つの手法として認知されるために、普及啓発も大事な活動ですね。
ウェブサービスの普及はすさまじいです。
インターネットサービスやテクノロジーは活動量を補うための大事なパートナーのようなものだと思います。
人が少ない地方社会に暮らす僕たちはもっと仲良くならないとですね。
新しい週がはじまりますね。
11日の一般質問通告前に、もう一踏ん張り吟味します。
すばらしい一週間を!
– 主な日程 –
20-22日:産業建設委員会視察(気仙沼、大船渡、仙台)
23日:総務文教委員会(傍聴)、議会報告会班長会
24日:SDGs de 地方創生ゲーム体験会@福岡
27日:産業建設委員会、議会広報広聴委員会
28日:中山間地域振興特別委員会
6月3日:産業建設委員会、全員協議会
7日:議会運営委員会